ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2018.3.18 03:55ゴー宣道場

関西「ゴー宣道場」アンケート回答1


70回「ゴー宣道場」、関西で行う「ゴー宣道場」は、

4回目だったが、我々が推す「立憲的改憲」のための

アドバイスを一流の憲法学者にもらう第2回目だった。

特別ゲストに若き法学者・曽我部真裕教授を招いて、

山尾志桜里議員と共に、議論を行った。

参加者の感想にひとこと回答を添えて紹介する。

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◆内容がとても私にとって興味のある話だったので

自然に聞き入ってしまいました。

世間話が大好きなのですが、特に憲法については非常に

好きな話題で、よくニュースなどを見ていて気になる

ことを調べたりしています。

その中で、今回の話でより憲法についての知識が増えた

ので良い体験でした。

行きはフェリーで来たのですが、船の微振動で眠れず、

ゴー宣道場があっているにもかかわらずついうとうと

してしまいました。

そんな時、心配してくれてペットボトルの水を下さった

先生の優しさに感動してしまいました。

(佐賀県・13歳男性・中学生)

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わしの目の前で聞いていた中一の少年だ。

「世間話」というのは、「社会問題の話題」のことだろう。

1の姉と憲法の話などやっているらしいから、見かけ

の子供っぽさに比べて、頭脳は今どきの大学生より優秀

なのかもしれない。不思議だ。

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◆今までの「護憲」か「改憲」かといった次元の話では

なくて、憲法のここを良くしたらいいんじゃないか、

という、新しい視点で考えることができるんだ、

とわかった。

憲法裁判所のお話は、私は今までよく知らなかったから

ぜひお聞きしたいと思っていた。

山尾議員が、実際の「安保法制」にたとえて、憲法裁判所

が登場するタイミングの3つの場合を説明してくださっ

ていたのがわかりやすかった。

今回、少し難しめのお話もあったけれど、それでも、

たとえの話などがあってとてもわかりやすく感じた。

憲法は、みんなが考えるものだと思った。考えてもいい

んだ、ということを、思っておくべきだと思う。

(佐賀県・15歳女性・高校生)

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上の13歳の子の姉だが、よ―――おく分かっている

じゃないか!なんなの、この凄さ!

あきれるな――――――あ。

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◆テレビではとうてい聞けない(出来ない?)専門的で

深い議論を聞けました。

なぜTVでは政治家同士が憲法を議論してるのか、

不思議に思う程です。

憲法裁判所のような制度は必要であると思いますが、

運用上、問題は多々ありそうだと思いました。

今後とも学者を交え質の高い議論をしてほしいです。

(滋賀県・22歳男性・大学生)

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自分で考えてる大学生もいるんだな。立派だ。

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◆世論調査では80%の人が日本は戦争にまきこまれる

と思っている事におどろいた。

そういう人々は、いつの間にか、アメリカの侵略戦争に

実際にまきこまれて、身近な人が亡くなる等が起きない

とニヒリズムを脱せないのだろうか?

その時でもニヒリズムのままなのだろうか? 

自分は、絶対に戦争をしないための立憲的改憲を実現

するために、自分が出来る事をあきらめないようにします。

(京都府・37歳男性・会社員)

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奴隷のニヒリズムから脱しなけりゃな。

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◆曽我部先生のお話がわかりやすくてよかったです。

今まで知らなかった話が多く聞けたので、もっと

いろいろな所でお話が聞きたいと思いました。

山尾先生のパワーあふれるお話ぶりにも圧倒されました。

最後にじゃんけんに負けたのが悲しかったです。

あと、カレーせんべいさんが最初のあいさつで緊張され

ていたのが印象的でした。

(広島県・49歳女性・臨床検査技師)

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カレーせんべいにニヒリズムはない。そこがいい。

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◆フランスの改憲を例として、大前提に「政権交代」が

あるというお話しが印象に残りました。

与党の都合ばかり優先すると野党となった時に苦しく

なるため、権力者の都合の良い改憲ばかりにはならないと。

日本では自民党以外に第二の大政党が存在していない

ばかりに自民党、とりわけアベ首相が好き勝手なこと

ばかり仕出かすのも致し方なしと思いました。

(東京都・46歳男性・会社員)

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政権交代が起こらないとダメだよなあ、ほんとに。

日本人は「保身主義」ばっかりだからな。

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◆山尾先生の、ルールを破っている人を怒らないなら

守る気が失せてしまうものというお話はわかりやす

かったです。

その上で曽我部先生の憲法裁判所ができたからと

言って違憲判決を出してくれるとは限らないという

指摘は確かにと思いました。

やはり国民の気概がキーになるなと思いました。

(東京都・40歳男性・CGデザイナー)

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「内心の自由を侵してはならない」という自由な国の

根本すら守る気概もなく、共謀罪を通した国民だからな。

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◆議論をすること、議論の場をもうけることが本当に

大事だと思いました。

議論をしないと、思考が前に進まない。

そして思考が停止してしまう。

思考停止は特定のイデオロギーや権力者に身をゆだね、

それらの操り人形になることを意味する。

私自身も思考し続けます。

そして、自分から議論の場をもうけ、周囲の人々と話し

合いを深めていこうと思います。

(岡山県・39歳女性・会社員)

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いいこと言うなあ。君は奴隷ではない。

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◆倉持師範の「憲法裁判所は、裁判所ではなく憲法」と

いう話と、小林先生の「天皇が承認した法律を違憲と

判断するのは問題」との主旨の言葉が、大変印象深く

思いました。

(大阪府・42歳男性・会社員)

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必ずしも憲法学者の共同体の常識が正しいわけじゃない

んだよ。いずれわしが語るから。

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◆今回も非常に有意義な時間を有難うございました。

特に質疑応答の際に出てきた「日ジブチ協定」と同協定

が結ばれた際の防衛大臣の「感慨深い」という発言に

ついて、最大のショックを受けました。

「大東亜論第2部」の江華島事件での日本政府の

覇道的行動と、全く同じように受け止められたからです。

軍事法廷のみならず、憲法を含め、法の穴を埋めていく

のは当然として、「自分がやられたことを立場の弱い者に

押しつける」という藩閥政府以降の悪弊を意識的に変え

ていくことも、重要な日本の課題だと思いました。

(岡山県・21歳男性・学生)

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すげーな。この学生もすげーぞ。

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◆「背伸びぎみに参加する」という言葉で「ほっ」と

しました。

師範の先生のおしえを受けながら、これからも日本の

憲法について考えつづけていきたいと思います。

(兵庫県・52歳・会社員)

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違う常識で構築された言葉を理解するには、最初の

うちは「背伸び」しかない。

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◆頭フル回転でしたが、高知から来て、やはり生での

参加は良いです。

中江兆民、板垣退助を生んだ議論好き高知から来ました。

すっかり愚民化されてしまい(私も含め)、周りで

今日のような話をする場が今はありませんが、

将来的には、日本中で自然に話題にのぼるように

なれば、と思います。

(高知県・50歳女性・ネット語学教師)

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中江兆民は高知の誇りにしていいよ。

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◆憲法学者は「理念、原則」を、山尾議員とゴー宣道場

は「現実」を見ていると感じました。

学者の意見というのは、現状認識の確認やアドバイス

に使うのは重要だと思いますが、現実を動かすのには

向かないのではないかと思います。 

憲法学者全体がそうではないのかもしれませんが。

以前のゲスト、高山先生のように「これはダメ」と

はっきり言ってくれるような憲法学者はいるので

しょうか?

「一緒に戦いましょう!!」と言ってほしいです、

理想としては。

でもこういうことが大事なのでしょうね。

来てくれた曽我部先生には感謝です。

曽我部先生の主張、自分はどうしたいのか?というの

は一部ではよくわかりませんでした。

憲法改正についての現状というのはわかった気が

しますが、戦後GHQが初めてもたらした「戦前は

天皇主権」という認識は憲法学者の共通認識なので

しょうか? 疑問に思いました。

(神奈川県・43歳男性・エンジニア)

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あっ、すげーな、こいつ。こういうのいるんだな。

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◆橋下徹氏が代表のころ、維新の会の集会を見たこと

があります。

信者と教祖の雰囲気がありましたが、ゴー宣道場には

なかった。それが良かった。

(奈良県・62歳男性・会社員)

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「ゴー宣道場」では、参加者の意見で師範が考えを

変えることだってあるんです。

「公」のためなら当然です。

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◆こうやって市民の中で行われる議論の重要性という

ものがよく判りました。

ただ普通の人は忙しくて考える暇も議論する暇もない

というのは、私も実感として思うところです。

こういう場がもっと増えれば良いのにと思いますが、

具体的な希望が見えません。

最近、ネットでの議論に失望していたところで、

どうすれば良いのか考えていきたいです。

(京都府・36歳女性・専業主婦)

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まず自分の精神の腐り止めとして、「ゴー宣道場」に

注目しておくべきです。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

次回の開催予定

第119回

第119回 令和6年 11/2 SAT
14:00~17:00

テーマ: ゴー宣DOJO in広島「原爆の悲惨さはなぜ伝わらないのか?」

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